クリスマスキャロルという言葉は聞いたことがありますか?
私の年代では、まず頭に浮かぶのは稲垣潤一さんの「クリスマスキャロルの頃には」ですが、若い世代にはあまり馴染みがない曲かもしれませんね。
それでは、クリスマスソングのことじゃないの?キャロルって何?を解説しますね。
まずはクリスマスキャロルの由来、歴史を知ろう
クリスマスはまぁわかるから、キャロルを知りたい!ですよね。
キャロルとは、ひとことで言うと「宗教的な意味のある祝歌」のことです。
元々は踊るための民謡でしたが、お祭りの時や宗教的な礼拝で歌われるようになりました。宗教改革により一度は衰退しますが、歌い継がれて復活します。
そして、クリスマスはご存知の通り、「イエス・キリストの誕生を祝う日」ですから、クリスマスとキャロルで「イエス・キリストの誕生を祝う歌」ということになりますね。
主にキリスト教文化圏で、イエス・キリストの誕生に関わる内容の歌詞になっています。
代表的なのは、「きよしこの夜」「もろびとこぞりて」などでしょうか。
現在では、キャロルといえばクリスマスキャロルのことを指すことが多いようです。ちなみに、キャロルは英語ですがフランス語だとノエルになります。こちらも耳馴染みのある言葉ですね。
教会でクリスマスキャロルを実際に聴いてみよう
クリスマスシーズンになると、街中どこでもクリスマスソングが流れていますよね。
クリスマスキャロルが何となくわかったら、今度は実際に生音を聴いてみたくなりませんか?
クリスマスキャロルを集めたアルバムはたくさんありますが、せっかくですから目の前で聞きたいですよね。
学生時代にアメリカに訪れた際、ちょうどクリスマスシーズンだったのですが、キリスト教信者以外は参加できないということがありました。
全ての教会がそうではなかったと思いますが、とても残念でしたね。
日本では音楽会としてもクリスマスキャロルを聴ける教会がたくさんあるので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
ステンドグラスも楽しみながら、CDや映像では伝わらない、本物の素敵な響きに包まれてみてください。
クリスマスキャロルは小説や、映画の題名にもなっています
「クリスマス・キャロル」は、1843年にイギリスで中編小説として発行され、その後アメリカで映画化、イギリスでミュージカル映画化、日本では舞台化もされました。
ディズニー好きの方でしたら、「ミッキーのクリスマスキャロル」なんかも有名ですね。
クリスマスのお話としては一番と言って良いほど有名な作品で、嫌われ者のおじいさんがクリスマス・イヴの夜に幽霊と出会い、過去、現在、未来を見せられ、このままではあまりにも悲しい未来しかないことを悟り改心するお話です。
始まりは不安ですが、もちろんハッピーエンドで、クリスマスに家族で一緒に見たい心温まる名作となっています。それにしても、かなり酷い描写をされている主人公、新しく生き直すきっかけを与えられた時点で愛されるべき人だったのではないかという気もしますが、感じ方は人それぞれですね。
最後に
クリスマスキャロルが何なのか、分かった!…となりましたでしょうか?
今では、クリスマスソングとクリスマスキャロルの違いというのは、曖昧になってしまっているようですが、「ソング」か「キャロル」かというより、「クリスマス」の本来の意味を理解していれば良いような気もしますね。
イエス・キリストが誕生するにあたっての歌がこんなにもたくさんあるなんて、本当にすごいことだと思います。そもそもいまだに「誕生を祝う日」があるということすごいですよね。
クリスマスといえば、プレゼントやケーキが思い浮かびますが、今年はクリスマスキャロルを聴く教会デートも良いかもしれない…と思ってもらえたら嬉しいです。
何にせよ、しあわせなクリスマスをお過ごしくださいね。