
お正月がひと段落すると、鏡餅もそろそろ片付けてよいのか迷いますよね。鏡餅は、鏡開きの日まで飾り、その日に下げるのが目安です。一般的には1月11日ですが、地方や家庭の慣習によって異なる場合があります。
しめ飾りを外す日と一緒に考えると、日付が分からなくなることもあります。まずは鏡開きと松の内の違いを押さえ、わが家ではいつ下げるかを整理してみましょう。
鏡餅は鏡開きの日まで飾る
日本鏡餅組合の「鏡開き」では、鏡開きは松の内が明けた1月11日に行うのが一般的とされています。一方、松の内を15日とする地方では、鏡開きも15日や20日に行う場合があると説明されています。
つまり、鏡餅を下げる日を全国共通の締め切りのように考える必要はありません。「一般的な目安」と「その家で受け継いできた日」を分けておくと、違う日付を見かけても理解しやすくなります。
鏡開きは、年神様に供えていた鏡餅を下げ、健康や幸せを祈っていただく行事です。飾りをしまう作業だけでなく、お供えしていた餅をいただくことまで含めて考えると、片付ける日の意味も見えてきます。
例えば、家では鏡開きの日に餅を下げていたのに、正月飾りを早めに片付ける案内を見て戸惑った場合。片方が間違いとは限らず、何を片付ける話なのか、どの地域の慣習なのかが違う可能性があります。
ここでいう「鏡開きまで」は行事としての飾り終わりです。その日まで餅が傷まないという意味や、その日に食べれば安全という保証ではありません。食品としての扱いは、後で見る商品の表示や餅の状態と分けて確認しましょう。
日付が違うときの考え方

鏡餅の片付けで迷いやすいのは、松の内と鏡開きという違う言葉が、どちらもお正月の終わりに登場するためです。日付を暗記する前に、何を区切る言葉なのかを確認するとすっきりします。
松の内と鏡開きは役割が違う
松の内は、年神様を迎えているお正月の期間を表す言葉です。鏡開きは、お供えした鏡餅を下げていただく行事を指します。期間の名前と行事の名前なので、同じ日になるとは限りません。
日本鏡餅組合では、年神様がいらっしゃる1月7日までを松の内とし、その後の11日を一般的な鏡開きの日と説明しています。同じページには、松の内を15日とする地方も紹介されています。日付の違いには、このお正月の期間の取り方の違いも関わっています。
そのため、玄関の正月飾りを片付けたからといって、鏡餅も同時に下げると決める必要はありません。正月飾り全体の案内を読むときは、鏡餅についても書かれているかを確認してみてください。
「お正月が終わる日はいつか」と「鏡餅を下げる日はいつか」を分けて考えるのが、取り違えを減らすポイントです。家の鏡餅をまだ下げていなくても、すぐに片付け忘れと決めつけず、鏡開きまで供える習慣なのかを確かめてみましょう。
家の慣習を確認して、下げる日を決める
家族から聞いた日とネットで見た日が違うときは、家でどのようにしてきたかを先に聞くと決めやすくなります。これは、全国の一般的な日付より家の慣習が正しいという話ではなく、今回の鏡餅をどう扱うかを具体的に確認するためです。
- 家族に、これまで鏡餅を下げていた日と、その日の過ごし方を聞く。
- 家の習慣が分からなければ、地域の神社などが出している鏡開きの案内を確認する。
- 特に決まった習慣がなければ、一般的な鏡開きの日を目安に考える。
例えば、実家では遅めに鏡開きをしていたものの、新しい住まいでは特に決まりを知らない、という場合もあります。そのときは、実家の習慣を続けたいのか、地域の行事に合わせたいのかを家族で話してみてください。日付の比較に加え、家で何を大切にしたいかも整理できます。
また、「関西だから」「北海道だから」と広い地域名から家の日付まで決めつけないようにしましょう。地域差についての説明を参考にしつつ、家で受け継いだ習慣も確認してみてください。身近な案内を確認したうえで決めれば、別の日付を見つけるたびに迷い直さずにすみます。
飾る期間と食べ切る期限は分けて考える

鏡餅を下げたら、その日のうちに全部食べ切るべきなのかも気になりますよね。ここは、行事の日付と食品の期限を別々に見てください。鏡開きの日を、そのまま一律の賞味期限に置き換えることはできません。
容器入りの鏡餅は商品の表示を確認する
容器に入った鏡餅は、手元の商品の開け方や保存方法を確認しましょう。サトウ食品の鏡餅の案内にも、飾り容器の中に個包装の餅が入っている製品が紹介されています。見た目が鏡餅型でも、中までひとかたまりの餅とは限りません。
伝統的な鏡開きでは木づちなどで餅を開く作法がありますが、その方法を容器入り製品へそのまま当てはめないことが大切です。まず表示を読み、容器と餅をどのように取り出すかを確認してください。
食べる分を取り出した後も、残った餅を何日置けるかを行事の日付から計算せず、商品の期限表示と保存方法に従います。外側のお飾りを片付けることと、餅の包装を開けることは別の作業として扱うと、どの状態で保存しているかも分かりやすくなります。
表示が読めない場合や、開け方が分からない場合は、無理にこじ開ける前にメーカーの案内を確認しましょう。家族に食べる予定を聞いておくと、鏡開きの日に慌てて全量を調理するかどうかを決めずにすみます。
カビが生えた餅は食べない
鏡開き前であっても、カビが生えた餅は食べないでください。飾る日数を守ることと、食品として食べられる状態を守ることは別です。行事のために、傷んだ餅を無理に残したり食べたりする必要はありません。
サトウ食品のよくあるご質問では、目に見える部分だけでなく内部にカビが広がっている可能性があり、カビが作る毒素は加熱してもなくならないため、カビの生えた餅は食べないよう案内しています。
注意:カビのある部分を削る、洗う、焼くといった方法で、食べられる状態に戻せるとは考えないでください。食べるための下処理を続けず、口にしない判断をしてください。
見た目の変化が気になったときも、鏡開きの日が近いかどうかで判断を変えないことが大切です。市販品で状態や扱いに疑問があれば、商品名や包装の表示を確かめてメーカーへ相談しましょう。地域の作法に迷うことと、食べてよいか迷うことを分けると、確認先も選びやすくなります。
鏡開きの日を目安に、家に合う片付け方へ
鏡餅をいつまで飾るか迷ったら、まずは鏡開きまでと考えます。一般的な目安と地域や家の慣習には違いがあるので、違う日を聞いたときも、どのような習慣に沿っているのかを確かめてから考えてみましょう。
わが家の日を決めるときは、家族が続けてきた習慣を聞き、必要に応じて地域の案内を確認してみてください。松の内と鏡開きは役割が違うと分かれば、正月飾りを片付ける話と、鏡餅を下げる話も整理しやすくなります。
下げた後は、商品の開け方や保存方法を確認して扱います。行事の区切りは大切にしつつ、餅の状態を優先して、無理のない形でお正月の片付けを終えられるとよいですね。