桜島の噴火や、阿蘇山の噴火などがニュースで流れるたびに、火山の噴火が起こらないようにと願うばかりです。
ですが、もしも火山が噴火した場合にどんな装備が必要なのか、ご存知でしょうか。
また、活火山と休火山の違いなど、まだまだ知らないことがたくさんあるのではないでしょうか。
そこで今回は、火山というものがどんなものなのか、もしものときの備えに必要なもの、などをまとめてご紹介します。
活火山と休火山の違い
活火山と休火山。名前は知っているけど、違いについて説明はちょっと難しい・・・そんな方の為に、簡単にご説明しますね。
活火山とは
活火山とは、今でもまだ噴火し続けている火山と思うかもしれませんが、1960年代から気象庁では噴火の記録がある火山をすべて活火山と呼ぶことになりました。
その後、2003(平成15)年に「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」が活火山と定義されました。
休火山・死火山
現在噴火をしていないけれど歴史に活動した記録が残っている火山のことを休火山、歴史に活動した記録がない火山が死火山と呼ばれていました。
呼ばれていた、と過去形なのは、歴史に記録が残っている、残っていないで判断するのは難しいという事から、現在では「休火山」「死火山」という分類はなされていません。
ちなみに日本では、どのくらいの活火山があると思いますか?
私が知っているのは・・・桜島と阿蘇山と富士山くらいです。
そこで、気象庁で調べてみたところ日本に存在している活火山は110となっていました。
こんなに活火山があるなんて・・・と驚きませんか?
日本の活火山はどこ?噴火周期は?
上記に記したように、日本という国は活火山がたくさんある国です。
気象庁の活火山の一覧を見てみると、各都道府県に必ずあるのではないか・・・と思えるほどあります。
しかし、良くみてみると、活火山のない都道府県もありました。
関東地方
・埼玉県、茨城県、千葉県
中部・北陸地方
・愛知県、三重県、福井県
関西地方
・京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県、大阪府、兵庫県
中国・四国地方
・広島県、鳥取県、岡山県、香川県、愛媛県、徳島県、高知県
九州地方
・福岡県、佐賀県
関西と四国には活火山がないみたいですね。上記の場所以外には活火山は存在しているのです。
では、この活火山の周期はどのようになっているのでしょうか。
専門的な知識になりますので、火山学者に聞いてみようサイトを参考にご紹介します。
どの活火山にも必ず噴火の周期がありますが、これは火山の地下深部にあるマグマ溜まりの大きさと、もっと深いところから供給されるマグマの供給率で決まります。
噴火の周期がはっきりとわかっている火山では、安定した状態のマグマ溜まりに、ほぼ一定の供給率でマグマが供給され、ある一定量のマグマが溜まると噴火に至るのです。
ある一定量のマグマが溜まると噴火
前回の噴火から〇年後に噴火すると心配されている活火山ですが、ある一定量のマグマが溜まると噴火という事なので、明確に、何年後に噴火します!というわけではないのですね。
噴火の備えに必要な物
では、もしも火山が噴火したときに必要な物は、どんなものなのでしょうか。
ここでは、必要なものを一覧にしてご紹介します。
・防災用ゴーグル(火山灰対策)
・防災用のマスク(火山灰対策)
・貴重品(お財布や通帳など)
・衣類(長袖の上着やレインコート、下着など)
・毛布
・手袋
・応急医療用品(救急箱)
・食料品(水、缶詰、食パン、チョコレートなど)
・ラジオ、懐中電灯(ダイナモライト)
・ろうそく、ライター、予備電池
・缶切り
・赤ちゃん用品や介護用品、女性なら生理用品など
実は、ハザードマップと呼ばれる火山防災マップが存在します。
活火山の過去データなどを参考に、どのくらいの周期で噴火が予想されるのかを予測出来るものなので、このハザードマップは必ず確認しておくと、なにかあったときに避難できますね。
また、気象庁から発表される噴火警報レベルもチェックして、実際に噴火が起きたときにどんな行動を取れば良いのか調べておきましょう。
まとめ
火山の噴火・・・というと、私はニュースや映画で見た噴火の情報しかありません。
その為、火山が噴火した場合にどんな行動をとれば自分の身や家族を守れるのかとても不安です。
皆さんも、火山について少しでも良いので知識を付けて、もしも火山が噴火した場合に備えて準備しておきましょう。