おせちといえば、デパートや有名料亭、通販でも購入できる時代ですよね。
味はもちろん、それぞれ特色があるのも魅力だし、毎年同じでは飽きてしまうと、ついつい頼ってしまいがちです。
でも、お値段も張るし、できるものは自分で作ろう!と決めたものの、
重箱ってどうやって詰めたら良いの?
三段重はあるから使いたい、という貴女、
我が家のオリジナルおせち作りに挑戦してみましょう。
まずはおせちの基本の詰め方からマスター
伝統的な詰め方をご紹介します。まずは、縦横平行に、均等な四角形で9分割した「市松」。
バランなどの仕切りを使えば見栄えも良く、味や香り移りを防げます。中心に小鉢を使うとバランスが取りやすくなります。
次に、中央にひし形を取り、周りの三角部分に別の料理を詰める「隅切り」。
入りきらない!という時は、中央部分に仕切りを使って詰めます。
そして、斜めに詰めていく「手綱」。扇のように丸みを帯びた詰め方をすると、より美しく仕上がります。
他にも、横に仕切った「段取り」、中央に一品おき、その周りに四方に広がるように別の料理を詰める縁起の良い「末広」などがあります。
ひとつのお重に奇数の料理を詰めるのも基本です。
押さえておきたいコツは、「奥から手前」「形がくずれにくいものから先に」「高さをそろえる」「仕切りや器を上手に使う」です。
基本を知れば、意外とサクサクできるものですよ。
三段の場合に気をつけたいこととは?
おせちでは最もポピュラーな三段重。
まず、黒豆・数の子・田作りなどの「祝い肴」と、栗きんとん・伊達巻・昆布巻き・かまぼこなどの「口取り」と、たくさんの料理を詰める一の重には「市松」がおすすめです。
おとその為のお祝いの肴と、子供たちの為の甘い料理を詰めましょう。
そして、なますや酢れんこんなどの「酢の物」と、ブリや海老などの「焼き物」を詰める二の重には「隅切り」がおすすめです。本来は「口替わり」として酢の物がメインでしたが、現在ではボリュームもあり豪華な焼き物がメインになります。
最後に、「煮物」を詰める三の重には「手綱」がおすすめです。縁起物の根菜を中心としたお煮しめはたっぷり頂きたいですね。
基本を踏みつつ面白いアイデアで勝負するおせちのレシピ
詰め方がわかってきたら、詰める料理も工夫したいですよね。
まずは、基本のお料理をより華やかに演出する飾り切りからご紹介します。
飾り切り
手作りする方が多いと思われるお煮しめの中では、人参は、梅型に型抜きして花弁の切り込みを入れる「ねじり梅」、椎茸は、縁を六角形に落とし亀の甲羅を模した「亀甲椎茸」、絹さやは、頭をV字に切り取り根を切り落とす「失葉絹さや」が簡単でおすすめです。
また、酢の物でも使える蓮根は、穴と穴の間に切り込みを入れる「花れんこん」に。
かまぼこは、紹介しきれないほどたくさんの飾り切りのパターンがありますので、ご自身の腕前とご相談の上、採用していただければと思います。
アレンジ料理
アレンジ料理としては、黒豆をブランデーで煮たり、厚めに切ったかまぼこに切り込みを入れて明太子やワサビ漬けを挟んだりすると大人向けのおつまみに。
サーモンにクリームチーズを塗って丸めたら、なんちゃって砧巻きのできあがり。
お肉も食べたいという時は、ローストビーフやチャーシューがおすすめ!レタスなどを仕切りに使っても良いですね。
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お重ありきでお話を進めてきましたが、大皿盛りや一人盛りもおしゃれですし、普段は使わない素敵な器や小鉢に盛りつけるのもありですね。
お重に入りきらなかったものを入れてしまう、というのもひとつのアイデアではないでしょうか。
また、南天、松葉、菊葉、防風などの飾り物は、抗菌作用も期待でき、お料理を引き立て、彩りよく仕上げてくれます。
出来合いのおせちを買う場合、最近では9月頃から予約が始まります。
さすがに、そのくらいから準備スタートは気が早すぎますが、11月頃から計画をたてれば十分に間に合うと思います。おせちは、一品一品に意味のある縁起物です。
そして、「やっぱりこれはお母さんのじゃなきゃ」の声に応えるべく、手作りの品を取り入れて、是非、世界にひとつのおせちで新しい年を祝いましょう。