親知らずの抜歯を考えているけど、抜いた後のことが心配。
と感じている人もいるのではないでしょうか。
「抜いたらどのくらい腫れるの?」
「穴がぽっかり空きそうだけどふさがるの?」
などなど不安もいっぱいですよね。
今日は、親知らずの抜歯後のお話です。
目次
親知らずを抜くと腫れるのはなぜ?
親知らずを抜いた後は、誰しもが腫れを起こすわけではありません。生えていた状態や方向によってもずいぶん差があります。
腫れる原因は、抜歯をした歯茎やまわりの皮膚が炎症を起こすためです。
体のどこでも、ぶつけたりすると腫れますよね。それと同じ症状が抜歯後の口内でも起こっているのです。
歯茎に埋もれていた親知らずの場合
表面から見えない親知らずは、歯茎の切開をしてから、骨を削って取り出します。
また、骨を割って抜く場合は、多少おおがかりになるため、腫れも大きくなります。
まっすぐに生えている親知らずの場合
普通にまっすぐに生えている親知らずは、麻酔を使用して引き抜きます。
こちらは腫れも小さくて済む場合がほとんどですが、もし、親知らずが虫歯になっていたりすると、骨を削ることもあるので、その場合はすこし腫れるかもしれません。
下の歯に生えている親知らずの場合
顎の骨は土台がしっかりしているため、下の歯の場合は、奥に根深く生えている場合が多いです。
根が堅いため、抜くのに時間がかかり、腫れも大きくなります。
抜いた後の腫れや痛みはどれぐらいで消える?
親知らずを抜くと場合によっては頬が片方だけ腫れて、顔の輪郭が変わってしまうほどになることがりますが、どのくらい続くのでしょうか。
親知らずの腫れは全くない方もいますが、腫れる場合は大体2~3日ぐらい続くことが大半です。
自分の体験上、麻酔が取れてきたあたりから腫れてきました。
腫れるだろうなと思っていたので、会社に影響がないよう金曜日の夕方に抜歯しました。
土曜日も歯医者さんは開いていたので、万が一何かあっても歯医者さんに行けるし、月曜日には腫れも収まっているだろうということで金曜日に決めました。
土曜日には少し腫れていたけれど、日曜日にはほぼ腫れも引き、月曜は普通の顔して会社に行けました!
私の場合は2日ぐらいでしたが、人によっては腫れが1週間ぐらい続く場合もあります。
そこで、抜歯後の腫れをなるべく軽減する方法をご紹介しますね。
抜歯後の腫れを軽減する方法
■口内を普段から清潔に保つようにしましょう。
普段のブラッシングなどを念入りにし、口内をきれいにしておきましょう。口内菌を少しでも減らしておくことによって、傷の治りを早め、炎症を抑えることができます。
■過労や寝不足はなるべく解消しておきましょう。
過労が蓄積されていくと、体の免疫が下がっていきます。そんな時に抜歯をすると、抜いた穴から雑菌が入っても体が対抗できず、傷の治りが遅くなったりします。
体調が悪いせいで、大きく腫れてしまうこともあります。抜歯前は体をよく休めるようにしましょう。
■抜歯後に腫れた場合、とにかく冷やすことが大切
抜歯後腫れてしまった場合は、アイスノンなどをタオルでくるんだものや、濡れタオルなどを押し当てるようにして冷やしましょう。
ですが、冷やしすぎると血流が悪くなり、回復が遅れてしまいます。痛みが少ない場合は熱をもっていた頬が落ち着いたぐらいでも大丈夫です。
親知らずを抜く時は、虫歯治療の時以上に麻酔が効いています。
麻酔が切れるまでの間に口の中を噛んでしまうことがあるので、口をあまり動かさないようにし、安静にしましょう。
麻酔が効いていると熱い食べ物でも気が付かずに食べてしまい、やけどをしてしまうことがあるので食事は必ず麻酔が切れてからにしてくださいね。
また、食事はやわらかいものを中心に食べて、歯を抜いていない側で噛みましょう。
抜歯後に気を付ける事とは?
抜歯後は、口内がデリケートになっています。抜歯後しばらくは感染防止のために安静にしましょう。ここでは、その注意点をまとめました。
■患部を手や下であまり触らないよう注意しましょう。
気になるのはわかりますが、抜歯後は傷ができています。止血用ガーゼを外した後も出血する可能性があります。
手や舌であまり触れないように気を付けましょう。
また、血を洗い流そうとして激しいうがいも避けましょう。出血した箇所はやがて、血餅というかさぶたのようになります。
血餅がとれてしまうと、出血したり、痛みがぶり返す可能性があります。
■激しい運動や、飲酒は控えましょう
血流がよくなりすぎても痛みを伴います。落ち着くまでは運動や飲酒は控えめにしましょう。
■歯医者さんにもらった薬は必ず飲みましょう。
痛くなければ痛み止めは飲まなくても大丈夫ですが、化膿止めなどが出ている場合は忘れずに飲んでくださいね。
■抜歯後状況が良くない場合
出血が止まらない場合や、痛みが3日以上続くようであれば、歯科医院に相談をしましょう。
自己判断で市販の痛み止めなどを飲むのはやめましょう。
■抜糸は必ずしましょう。
親知らずを抜いた後が大きい場合は、歯肉を縫う場合があります。抜糸に来てくださいねと言われた場合は必ず歯医者さんで抜糸をしてもらってくださいね。
自分で糸を抜いてしまったり、もう糸は勝手に取れからと自己判断でそのままにしておくのは厳禁ですよ!
抜糸後の穴が埋まるのには3か月ぐらいかかります。
食べ物が詰まって取れない時などは歯医者さんで処置してもらいましょう。
最後に
親知らずを抜くのは本当に緊張しますし、痛みもあります。
安全に治療するために、抜歯前に不安があれば歯医者さんに相談してくださいね。
また、体調がすぐれないなどがある場合は遠慮なく伝えるようにし、歯医者さんの説明をしっかりとききいてくださいね。
抜歯後のケアもしっかりし健康な歯と口内環境を保ちましょう。