
読まなくなった本でも、私は「本は捨ててはいけない気がする」と、処分するたびに悩みます。もう読まないと分かっていても、手放す方法はなかなか決められないのですよね。
そんなときは、最初から全部を捨てるか売るかの二択にせず、残す本、売ってみたい本、譲りたい本、資源に回す本へ分けてみませんか。冊数と片付けたい時期に合わせて、いくつかの方法を使い分けてもよいのです。
まずは冊数より「残したい理由」と「手放したい時期」を見る

今も読み返す本、思い入れのある本、手に入りにくい本は、無理に処分対象へ入れなくても大丈夫です。一方、「売り方が決まらないから」と積んだままになっている本は、手放す方法を先に決めると動きやすくなります。
| 優先したいこと | 方法の候補 | 先に確認する点 |
|---|---|---|
| 自分で価格を決めたい | フリマアプリ | 販売実績、送料、出品と発送の手間 |
| まとめて査定してほしい | 店頭・宅配買取 | 対象の本、受付条件、査定待ち期間、返送料 |
| 誰かに読んでもらいたい | 知人へ譲る・寄贈 | 相手が欲しいか、受入条件と持込方法 |
| 売るのが難しい・期限を決めたい | 自治体の資源回収等 | 地域の分別、収集日、汚れた本の扱い |
高く売ることと、早く部屋を空けることは、いつも両立するとは限りません。引っ越しなどで期限があるなら、最終日までフリマの売れ残りを抱えないよう、途中で別の方法へ切り替える日も決めておきましょう。
宅配買取は便利。ただし「送ればすぐ入金」ではない
本を箱に詰めて送れる宅配買取は、重い本を何度も店まで運ばずに済む選択肢です。申し込み、本人確認、発送、査定、承認、入金の流れがあり、混雑時には日数がかかります。家から本がなくなる日と、買取が完了する日は別に考えてください。
私はネットオフ・買取王子・駿河屋の3社を利用したことがあります。当時は、駿河屋の査定を丁寧に感じた一方、ネットオフでは思ったより金額が少なく、残念に感じたこともありました。ただ、売った本や時期は違うので、これを現在の買取価格の順位として比べることはできません。
本を調べてから申し込む手間をかけられるか、まとめて片付けたいかでも、使いやすさは変わります。当時の印象だけで決めず、今回売る本の条件を見て選ぶのがおすすめです。
買取サービスは送料と「返してもらう条件」まで確認する
注意
申し込み前には、送れる冊数・本の種類・箱の用意・送料・査定への返答期限を確認します。特に、査定額を見てから決めたい場合は、自動承認を選ばないことが大切です。
- ネットオフのFAQ:本&ゲーム買取コースでは、自動承認後の返送や、一部だけの返送はできません。金額確認後に判断する場合も返答期限があり、返送には費用がかかります。
- 買取王子のFAQ:査定に納得できない場合の返送料は原則として会社負担ですが、自動承認では返却できません。一部だけを返してもらうこともできないため、申し込み方を確認します。
- 駿河屋のあんしん買取:送る前に見積もりを申し込む方式です。状態や付属品、送付期限などの条件があり、送料条件と通信買取手数料も確認してから送ります。
「送料無料」と書かれていても、返送や入金に関する費用まで、すべて無料という意味ではありません。高く売れそうな本を手元に戻す可能性があるなら、残りの本と同じ箱へ入れる前に考えておきましょう。
少しずつ売るなら、フリマの作業量も見積もる
フリマは自分で価格を設定できるのが魅力ですが、写真撮影、状態の説明、購入者との連絡、梱包、発送が必要です。売値が高くても、送料や手数料を引くと残る額が小さい場合もあります。
まず数冊だけ相場を調べ、作業に見合うか確かめてから対象を増やすと、売るための本が部屋に積み上がるのを防ぎやすくなります。売れそうな本だけフリマ、残りは買取や資源回収へ、という組み合わせも考えられます。
アプリを選ぶ費用や操作の違いは、本を売るアプリの比較に分けました。ここでは「どこが一番売れる」と決めるより、自分が発送や連絡を続けられる範囲かを考えてみてください。
譲る・寄贈する場合は、受け取る側の希望を先に聞く
誰かに読んでもらえると手放しやすく感じるなら、欲しい人へ譲る方法もあります。ただし、自分には大切な本でも、相手が欲しいとは限りません。先に題名や冊数を伝え、断りやすい形で聞くのがよいでしょう。
図書館や団体への寄贈も、どんな本でも受け取ってもらえるわけではありません。たとえば市川市立図書館の案内には受入対象や状態の条件があり、カビや汚れのひどい本などは対象外です。これは一地域の例なので、実際に渡したい先の案内を確かめてから相談してください。
寄贈後の使い方や、蔵書にするかどうかを受入先へ任せる場合もあります。「必ず図書館の棚に並ぶ」つもりで持ち込まず、残った本や返送の扱い、送料負担まで確認しておくと行き違いを減らせます。
売れない本は、資源に回す道もある
査定額がつかないことと、その本が無意味だったことは同じではありません。必要なときに読めた本を、最後は紙の資源として回す方法もあります。売ることや寄贈先を探すことが負担になってきたら、それ以上続けなくてもよいのではないでしょうか。
出し方は自治体によって異なります。横浜市の古紙の案内のように、地域の資源集団回収を利用するところもあります。本の分類、ひもの種類、紙以外の付属品の扱い、汚れた本を出せるかを、自分の住む地域で確認しましょう。
処分する前には、しおり代わりのレシート、手紙、写真などが挟まっていないかページをめくって確認します。名前や住所の書き込みも見落としやすいところです。重い本を一箱に詰め込みすぎず、持ち運べる重さへ分けてください。
すぐに決められない本は、保留する場所や見直す日を決めてもかまいません。残すと決めた本は、本の日焼け対策も参考に、置き場所を整えておきましょう。
本を手放す方法は一つではありません。全部を高く売ろうと頑張りすぎず、「この本にはこの方法」と分けられると、捨てるのに迷う気持ちと、部屋を整えたい気持ちの両方を大切にしやすくなります。