
背中を痛めたと思って夜間に受診したのに、診察ではおなかを押され、その後は腹部の検査へ。思ってもいなかった説明を聞いて、戸惑ったことがあります。
これは、右の背中に強い痛みが出たときの私の体験記です。受診までに考えていたこと、当日の診察と検査、振り返って気づいたことを残します。検査の順番や病名、費用から、同じ症状の人の原因を判断するための記事ではありません。
今、胸や背中に突然の激しい痛みがある場合は、読み進めたり受診先を検索したりするより先に119番へ連絡してください。厚生労働省も救急要請が必要な症状として案内しています。以下のバスで向かった経過は当時の行動の記録であり、同じ移動方法を勧めるものではありません。
最初は、姿勢が悪くて背中を痛めたのだと思っていた
痛みが激しくなる2、3日前から、かすかな痛みはありました。ずっと座って仕事をしていたので、姿勢が悪くて背筋でも痛めたのかな、としか思っていなかったんです。
友達に話すとマッサージをしてくれることになったのですが、それが結構痛くて。その出来事があったため、あとから痛みが強くなったときも、背中を痛めたのだという考えから離れられませんでした。
ただ、これは私がそう結び付けて考えていた、という話です。マッサージが原因だったと確認できたわけではありません。
食事中に右の背中が激しく痛み、夜間の受診先へ電話
それから何日かして、友達と食事をしていたときに、右の背中に強烈な痛みが出ました。動くと自然にうなってしまい、言葉を発するだけでも背中に響くように痛みます。
それまでの人生で一番だと思うほどの痛みで、翌朝まで耐えられる状態ではありませんでした。そこで、夜間の救急病院へ電話することにしました。
最初に電話した病院では、その日の担当が内科で、来ても痛み止めを渡す程度になるという説明を受けました。私は「背中が痛くて、動くのも話すのもできないくらい。骨にひびが入っているかもしれない」と伝えていました。
そのときには、もう自分の中で「骨の問題かもしれない」という思い込みがあったんですね。ただし、病院の対応が私の伝え方だけで決まったかどうかは分かりません。
その病院から救急担当の紹介窓口を教えてもらい、別の受診先を案内してもらいました。当時は、夜間の対応先を教えてくれる窓口があること自体にも驚いたのを覚えています。
友達とバスで向かったけれど、歩くのも乗るのもつらかった
紹介された病院へ連絡し、友達も一緒に来てくれることになりました。そこでバスで向かったのですが、道中は、タクシーにしなかったことを後悔しました。
少し歩いては休み、また少し進んでは休み。バス停まで行くだけでも大変で、乗るときもステップを上がる動作で、うめき声が出るほど痛かったんです。
「病院へ行く」と決めても、そこまで移動することがこんなにつらいのか、と感じた場面でした。このとき自分が選んだ移動方法を、今の読者にも同じように勧めることはできません。
背中を調べてもらうつもりが、おなかの診察と検査へ
病院では検温と脈拍の確認のあと、問診を受けました。原因に心当たりがあるかと聞かれ、「背中のマッサージが強かったからかもしれません」と答えると、痛みが出てからマッサージを受けるまでの経過も聞かれました。
自分の中では「背中の骨にひびが入っているのでは」という考えが強くなっていました。水を飲むだけでも痛いほどで、病院で痛み止めをもらって飲みました。
診察では、背中のどこが痛いのか、押すとどうなのかを確かめられたのですが、背中を押されても痛くありません。
どういうことだろうと思っていたら、先生がおなかを押したんです。
「痛いです!」
背中が痛くて来たはずなのに、おなかを押されると痛い。原因は背中ではなく、おなかなの? と、軽いパニックのような気持ちになりました。
血液・尿・腹部エコーの検査を受けた
そのあと、血液検査と尿検査が追加され、結果が出てから腹部のエコー検査へ進みました。エコーのときもかなり痛くて、痛いと伝えると、「痛いね、ごめんね。ちょっと我慢してね」と声をかけられながらの検査でした。
当日受けた確認や検査を、記録として並べると次のようになります。
- 体温と脈拍の確認
- 問診と診察
- 血液検査
- 尿検査
- 腹部エコー検査
これは私がその日に受けた内容です。背中が痛ければ、この順番で同じ検査になるという一覧ではありません。
胆嚢の炎症について説明され、翌日にCTを撮ることになった
診察では、「胆嚢が炎症を起こしている。小さな石ができているかもしれない」という説明を受けました。
エコーでは石が見えなかったため、翌日に造影剤を使ってCTを撮ることになりました。背中の問題だとばかり考えていた私にとって、予想外の説明でした。
当日の私の支払いは、夜間に受診した分も含めて約7,000円でした。これは当時の一例で、今の費用や、同じような症状で受診する人の金額の目安にはできません。CTは翌日の予定だったため、この額を翌日の検査まで含んだ料金としても扱っていません。
振り返って思うのは、原因の予想と起きたことを分けて伝えたいということ

「強くマッサージされたから」「骨にひびが入ったのかもしれない」。当時はその考えが頭から離れず、診察でおなかを押されるまで、別の可能性をほとんど考えていませんでした。
もちろん、痛む場所だけで原因を自分で判断できるわけではありません。この経験で私が残したいのは、背中が痛いなら特定の病気だという話ではなく、自分の思い込みと実際に起きていることは分けて伝えたい、ということです。
たとえば、「数日前からかすかに痛んでいた」「食事中に急に強くなった」「動く・話すと響く」といった経過と、「マッサージが原因かもしれないと思っている」という予想は、同じ情報ではありません。
心当たりを隠す必要はなくても、まだ分からないことを原因として決めつけずに伝える。私には、その違いを意識するきっかけになった受診でした。
相談するときに伝えることを、普段から整理しておく
ここからは、当時私が準備していたものではなく、今の公式案内を確認して補った情報です。
厚生労働省の救急車の利用案内では、具合が悪くなった状況やその後の変化、持病、普段飲んでいる薬などを伝えるよう案内しています。
痛みが強いときに、すべてを自分で説明できるとは限りません。普段から、かかりつけ先や薬の情報を確認できるようにしておくことは、いざというときの準備になります。情報や持ち物をそろえるために、緊急の連絡を遅らせる必要はありません。
緊急性や受診先の判断に迷う場合には、実施地域の救急安心センター「#7119」も相談先です。利用できる地域・対象・時間は、消防庁の実施エリア案内で確認できます。突然の激痛など、冒頭の救急要請が必要な症状があるときに、相談窓口の検索を優先する意味ではありません。
まとめ
背中を痛めたと思っていたら、おなかの診察や検査に進んだこと。バス停へ歩くだけでも大変だったこと。思ってもみなかった説明を聞いて戸惑ったことが、この受診の記録には残っています。
私と同じ痛みなら同じ病気、同じ検査になる、という話ではありません。痛みの原因を自分で決めつけず、起きたことと心当たりを分けて伝えることを大切にしたい。その気づきを残すための受診記録です。