こどもの日の楽しみの中に柏餅がありますよね♪
柏餅の葉っぱってみなさまどうしていますか?食べる?剥がして捨てる?
桜餅は食べますが、はたして柏餅はどうすればいいのでしょうか。
今日は、柏餅の「葉っぱ」に注目してみましょう。
関連サイト端午の節句のお祝いは離乳食も特別レシピでアレンジしちゃいましょう! 関連サイト初節句 五月人形は誰が買う?子どもの日に飾る理由や選び方 関連サイト端午の節句のお祝いに柏餅やちまきを食べる理由は?目次
子供の日といえば柏餅!
みんなが大好きな柏餅。こどもの日の定番ですよね。
柏餅はうるち米を加工した上新粉を練って餡を包んだ和菓子です。
子どもの頃からなじみのある人も多いのではないのでしょうか。
柏餅を食べる習慣ができたのは徳川の時代からあったとされ、1661年~1672年に頃に成立した「酒餅論」に柏餅が紹介されています。
跡継ぎを大切にする武家家系において、男子の健やかな成長を祈願する端午の節句の縁起物として食べ始めたのがはじまりだといわれています。
その後、参勤交代などで徐々に全国に広まっていきました。
当時は、現代のような甘いこし餡や粒餡よりも、味噌餡や塩麹をいれたものが定番でした。
柏の葉っぱで包む理由は?
そもそも何故柏餅を食べるようになったのでしょうか。
これには柏餅の葉っぱに意味があります。
柏の葉の特徴として、「新芽が育つまで、古い葉が落ちない」というものがあります。
これを、人間に重ねて考えるようになりました。
新芽は子どものたとえ、古い葉は親のたとえとし、「子どもが育つまで、親がなくならない」という意味があります。
人々は、柏の木には神が宿る特別なものだと信じていました。
つまり、子孫繁栄を願って、こどもの日に縁起の良い柏餅を食べるようになりました。
柏餅は、練った餅を重ねあわせて作ります。
その様が拍手(かしわで)を打つような姿に似ていることから、「柏餅」と呼ばれるようになりました。
本来、拍手は喜びや感動を表現するもので、神様を拝む時に行うものです。その神聖な行為と重ねあわせたのでしょう。
しかし、現在柏餅に使われている葉っぱは、実は柏の葉ではないのです。
どういうことかといいますと、そもそも柏とはヒノキ科コシテガシワのことをいいます。
しかし、柏餅に使われている葉っぱは槲(かしわ)なのです。正式には柏ではないのです。
こちらはブナ科の植物になります。いつの間にか柏と槲が混同されるようになったのでしょう。
柏餅の正しい食べ方
それでは、柏餅の食べ方についてご紹介します。
みなさんが気になっている、「葉っぱは食べられるのか?」という疑問から。
結論から言いますと、
「食べられないわけではない」といったところでしょうか。少しわかりにくいですね。
「食べても体に害はない」といったところでしょうか。
そもそも、柏餅の葉っぱは香りづけのために巻かれているものです。
どちらかというと、桜餅よりは粽の仲間だとイメージしていただければわかりやすいでしょう。
葉っぱがお餅の乾燥を防いでくれるという効果もあります。
粽もお餅に香りをつけるために葉っぱで包んで蒸しあげています。それと同じですね。
柏には解毒やむくみ解消の効果がありますが、それはあくまで、根っこの部分のお話です。
葉っぱにはそのような効果はありませんので、食べたからといって特に健康によいというわけでもなさそうです。
しかも、最近の葉っぱは輸入のものも多く、農薬などが少し心配かもしれませんね。
葉っぱは筋張っていて、ゴワゴワして食感はあまりよくない上に、味もほぼありません。
ですので、特に食べる必要はありません。
最近は、コスト削減のためか葉っぱをビニールでできたもので代用している商品もありますね。
最後に
今回は柏餅の葉っぱのお話でした。
葉っぱは食べられないことはないけど、食べなくてもOKです。
柏餅はこどもの日にはかかせない縁起物です。家族で祝う特別な日の真ん中に柏餅がある。
そんな光景を、伝えていきたいですね。