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台風の名前の付け方には法則がある?これまでの台風の名前の特徴をチェック!

毎年どこからともなくやってきては、私たちの国を騒がせて去っていく台風。

場合によっては避難レベルの甚大な被害をもたらすこともありますね。

そんな台風ですが、1号、2号と呼ぶ以外にきちんと名前がついています。

どうやってつけられるのか気になりませんか?

今日は、台風の名前の付け方をチェックしてみましょう。

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台風の名前の決め方は

熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、この熱帯低気圧が発達したのが台風です。台風は、地球の自転に合わせて北へ向かう性質をもっています。

台風は、海上から出る暖かい水蒸気が冷えて雲粒になるときのエネルギーを利用して発達していきます。しかし、エネルギー移動し始めると同時に徐々にエネルギーは衰えてゆき、5日ほどで消滅することがほとんどです。

気象庁では、毎年1月1日以降、最初に発生した台風を台風1号とし、その後は発生順に名前をつけています。

もともと台風の名前は米国が考えてつけていましたが、2000年より台風委員会(日本をはじめ、14か国が加盟)が発足し、北太平洋や南シナ海で発生する台風には自分たちで名前をつけよう!と考え、その後は、加盟国が提案した名前をつけることになりました。

しかし、台風が発生するたびに名前を考えるのではなく、なんと実はもうすでに140個まで名前は考えられているのです。

大きさなどで名前が決まるのかなと思っていたのですが、決められた140個の中から順番で台風の名前が使われていきます。

参考までに台風委員会で設定した140個の中から日本が命名した名前をご紹介しますね。

呼名片仮名読み意味
Tembinテンビンてんびん座
Yagiヤギやぎ座
Usagiウサギうさぎ座
Kajikiカジキかじき座
Kammuriカンムリかんむり座
Kujiraクジラくじら座
Kogumaコグマコグマ座
Kompasuコンパスコンパス座
Tokageトカゲとかげ座
Hatoハトはと座

日本が提案した名前は星座にちなんでいますが、他の国は人の名前と物の名前が混在していたりと日本のように統一感はありません。お国柄が現れているのかもしれませんね。

台風の名前は重複することがあるの?

台風委員会で考えられた140個の名前は、1年で大体26個使われるため、約5年で使い果たしてしまいます。

5年後はどうなる気かになりますね。実は5年経つともう一度最初から名前を使います。ただし大きな災害になった台風の名前は以後使わないようにするなど変更がされます。

台風の名前は同じ年で重複することはありませんが、基本的に一度勢力が衰え、熱帯低気圧になってから再び復活したものについては同じ名前をつけます。

2015年7月20日に発生した台風12号は太平洋を西へ進み、一度熱帯低気圧となりましたが、その2日後に再び台風としての勢力を取り戻しました。熱帯低気圧になったにもかかわらず、また台風となるものを「復活台風」といいます。

台風と熱帯低気圧はほぼ同じものと考えてください。熱帯低気圧の中でも、最大風速が17.2メートル以上のものを台風といいます。

この時の台風12号はハワイ沖で発生し、そのまま勢力を強めればハリケーンとなるはずでした。それが西へ進み続けた結果、東経180度西へ入ったため、国際的に台風と呼ばれるようになりました。

東経180度より西のものは「台風」、東のものは「ハリケーン」と国際的に決まっているのですね。
このように一度勢力が弱まった台風が再び復活するということはたびたびあります。台風は発生順に1号、2号とつけていきますが、復活を果たしもののみ、同じ名前をつけるのです。

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過去3年台風の大きな台風

最近ではどんな台風が発生しているのでしょうか。その発生日と名前をまとめてみました。
過去3年分を一覧にすると膨大になるため、過去3年分で特に印象に残った台風をご紹介します。

2015年

8月23日 台風15号(GONI)の発生
この台風は、南西諸島に沿って北上し、九州に上陸しました。石垣島では、史上最大となる最大瞬間風速71m/sを記録し、九州の一部でも瞬間最大風速が30m/sを超えるなど記録的な暴風をもたらしました。30m/sとは、家の雨戸や屋根が吹き飛ぶほどの威力があります。沖縄や九州を中心に、停電、冠水、飛行機の欠航などの様々な影響がでました。

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2016年

8月14日 台風7号(Chanthu)の発生
この台風は、東日本から西日本に影響を与えながら進み、北海道に上陸しました。これは、2016年に最初に上陸した台風となり、また北海道に⑨年ぶりに上陸した台風となりました。
本州などに上陸せず、23年ぶりに北海道のみにピンポイントで上陸した台風でもあります。

8月16日 台風10号(Lionrock)発生
8月15日にウェーク島で発生した熱帯低気圧が勢力を増して台風10号へ。発達しながら日本海で停滞したため、西日本には大雨をもたらしました。この際に発生した寒気の影響で西側での猛暑が解消し、九州を中心にこの時期としては記録的な冷え込みとなりました。
のちの調査で、このあと来る台風11号の方が先に発生していたことがわかり、7年ぶりに台風番号と発生日時の逆転現象が起こりました。

2017年

7月3日 台風3号(Egg)発生
たまごという名前のこの台風は、2017年度最大の台風だと言われています。7月4日には九州に上陸し、その後、四国を横断しましたね。
この台風と梅雨前線の影響で九州地方では大雨の被害が多発しました。
今年の台風シーズンは始まったばかりなので、これからいくつの台風が発生するのか心配ですね。

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最後に

台風が発生した時にその規模などで名前が決まるのかと思っていた方も多いのではないでしょうか。

使われなかった100個ぐらいの名前候補は次の年に持ち越され、5年で一巡していたとは気が付きませんでした。。

2015年の台風16号を油井宇宙飛行士が宇宙から撮影した画像をツィッターに挙げていましたが、宇宙から見た台風に恐怖を覚えながらも、なんだかロマンも感じた記憶があります。

油井さんは台風の目が悪魔のように見える…とコメントをしていましたね。

台風は予想と違う方法に進んだりして大きな災害になることもあるので、備えは万全にしておきたいですね。

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