私たちにさまざまな知識や新しい世界を教えてくれる本ですが、本棚にしまう時に気になるのが「日焼け」ではないでしょうか。
特にお気に入りの本はきれいに保存しておきたいですよね。
大切な本を日焼けから守るための方法をご紹介します。
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日焼け防止のための方法とは
本の日焼けを防止するには、本棚の置き場所も重要になってきます。
本来であれば、地下室に保管できれば確実なのですが、一般家庭では難しいですよね。
うちでも無理です。そもそも地下室なんぞありません。。
まずは、本棚の置き場所について考えてみましょう。
本棚は窓際に置かない
窓際は、紫外線の影響を受けやすいのはもちろんのこと、結露などの湿気にさらされやすく、本の保管には不向きな場所です。なるべく本棚を窓際に置くのは避けましょう。
どうしても置かざるをえない時は、扉付きの本棚を使用するなどの工夫が必要です。
押し入れにしまう
光りから守るには押し入れに入るサイズの本棚を設置する方法もあります。
光からは守ることができますが、湿気やほこりが心配なので、除湿剤を置く、掃除をするなど本棚の周りはきれいに保つようにしましょう。
日差しを遮る
どうしても部屋のスペースなどの関係で光の当たらない場所に置くのが難しい!という人は遮光カーテンを使ってみましょう。
普通のカーテンよりは光が遮断されるので、本が変色しにくくなります。
その他本の劣化を防ぐ方法
光を避ける以外にも本の日焼けを防ぐ方法はあります。大切な本を守るためにやってみましょう。
■ときどきめくる
本も何年も読まずに放っておくと劣化の原因になります。たまにはパラパラとページをめくり、風通しをよくしてあげましょう。同時にほこりも落とすとよいでしょう。
■本を汚さない
本を読みながら、お菓子やジュースとともにリラックスタイム…とてもよいことですが、お菓子などのくずを本に落とさないよう気を付けましょう。
お菓子のくずを餌に虫などを呼び寄せてしまう可能性があります。虫のなかには本のインクが大好物のものもおり、本に穴を開けられるかもしれません。
■酸性紙に注意!
最近の本は中性紙を使うことが増えているようですが、80年代から90年代の本には酸性紙が使われていました。酸性紙は20年から30年で変色を始めます。新聞紙をイメージしていただければわかりやすいかもしれません。
ちなみに、中性紙の中に酸性紙を挟んでおくと、中性紙が酸性紙につたって一緒に変色してしまいます。しおりなどがその原因になることも。
本の保管時には、しおりなどの挟むものにもご注意ください。
変色した本をきれいにする方法
茶色に変色してしまった本をわずかながら復活させる方法があります。
焼けてしまった本の側面をやすりで削ってみてください。変色した部分が徐々に取れていきます。このときに本が開かないように固定するようにしてください。
荒いやすりである程度削り、その後細かいやすりで整えるようにするときれいに仕上がります。仕上げに本についた粉をきれいにはたき落としてくださいね。
これは古本屋さんでも行っている方法です。本の状態によって仕上がりが違いますので、本の状態をよく確認しながらお試しください。
本の日焼けはどうして起こる?
そもそも本はなぜ日焼けしてしまうのでしょうか。
本は紙でできているのは周知の事実ですが、紙は、湿気、光、空気、害虫、カビにとても弱い性質を持っています。その中でももっとも天敵ともいえるのが、光と空気です。
太陽の光や蛍光灯から発する光に当たることにより、紙に含まれる成分が劣化(化学変化)することによって、本は変色してしまうのです。
また、空気にふれることにより本が酸化し、変色してしまうこともあります。
本を保管するにあたっては、湿度の調整も大変重要です。
部屋の湿度が70%を超えてくるとカビや細菌の発生だけではなく、フォクシングと呼ばれる本を茶色にしてしまう現象が発生し、本のヤケや変色の原因になります。
これを起こさないためには、部屋を湿度40%ほどに保つようにし、時折換気をすることが必要です。
ちなみに図書館では、酸性紙には脱酸処理を行い、紫外線防止のために窓に紫外線防止フィルムを張ったり、紫外線の使われていない蛍光灯を使う、チリ、ほこりの影響を本が受けないようにこまめに掃除をするなどの工夫がされています。
確かに図書館の本はよほどの年代物でない限り、変色しているものは少ないような気がしますね♪
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本をきれいに保つための方法についてご紹介しました。
なかなかプロのような保管はできませんが、光を避けるなど、少しの工夫でできることはたくさんあります。
本が増えてくると、手入れもおっくうになることもありますが、せっかくの本との出会いを大切に、手入れもしっかりと行っていきましょう♪