甲子園といえば、「夏の甲子園」を想像する人が多いかと思いますが、甲子園は春にもあるんです。
どちらも、国民的大イベントで、毎年盛り上がりをみせますが、意外と知られてないのが、選抜方法です。
春の甲子園の選抜には、21世紀選抜や「明治神宮大会枠など、かなり聞き慣れない独特の枠が存在します。
今回は「春の選抜」について「夏の選抜」との違いも交えてまとめてみました。
関連サイト甲子園の土を持って帰る風習はいつから?その後はどうする? 関連サイト甲子園春の選抜大会の選抜方法は?どうやったら選ばれるの? 関連サイト甲子園のチケット購入方法は?決勝戦も予約できる?払い戻しはどうなる?春の選抜大会とは?夏の甲子園とは何が違うの?
「春の選抜」と「夏の選抜」で大きく異なる点は、「出場校が選抜で決まる」ということです。
夏の甲子園は、各地方予選からトーナメント方式で上がってきた全国のトップが甲子園に集結し、全国1位を争う大会です。
優勝=甲子園というシンプルさなので、負けたら終わりという過酷な現実があります。
夏の甲子園は、3年生にとっては、最後の大会となるので、負けた時に土を集める姿などは、本当に涙を誘います。
関連サイト甲子園の土を持って帰る風習はいつから?その後はどうする?一方、春の甲子園は、夏よりも10年遅く始まりました。途中、太平洋戦争で中断した歴史もありますが、こちらも毎年開催されています。
こちらは、夏と違って、予選がなく、様々な要因で推薦されれば出場できるため、意外な学校にもチャンスがある大会といえます。
過去には、「秋の大会0勝でも出場」という珍しい事態も起きています。(第87大会)
くわしくは後ほどご紹介します。
春の選抜大会の倍率は?
春の選抜の選出はわりと結構あいまいな部分もあるというということがわかったと思います。
では、選ばれる確率はどれくらいなのでしょうか。
調べたところ、基準は、実績などにともなう推薦で決まるので、正確に倍率というものは言えません。
夏の甲子園は地方予選トーナメントの優勝=出場となりますが、春の選抜は優勝が全てではありません。
選定条件には、学校の、実力・校風・品位が重視されます。
かなり不透明な気もしますね…。
春の選抜大会の選抜方法は?
春の甲子園には、夏の甲子園のような予選などはなく、「選考委員会」が選出します。
とはいえ、気分で決めているわけではなく、選出基準があります。
出場校を決めるにあたり、枠は32枠です。全国で32校の出場となります。
全ての都道府県から選抜することはできませんので、全国を8つにおおまかに分け、地域がかぶらないよう、まんべんなく選びます。
センバツの出場枠はいくつかの種類があります。
一般選考枠
北海道:1校
東北:2校
関東(4校)・東京(1校):6校
東海:2校
北信越:2校
近畿:6校
中国(2校)・四国(2校):5校
九州:4校
【選出基準】
各地域の高野連の推薦で決める
各大会の実績で決める
地域的なバランスで決める
21世紀枠
あまり聞き慣れない枠ですね。これについては、2001年に設けられた枠なので、このような名前がついています。
主に、部員不足や、練習場がないなど、地域の特性を克服した学校や、野球以外の活動(ボランティアなど)で貢献した他校の模範となる学校を選出した3枠となります。
中には、「え、そんな理由?」という年もあるようです。
過去には、
・夏目漱石は教壇に立った伝統校だから
・伝統校なのにここ数年出場していないから
もちろんこれは、賞賛の声ばかりではなく、「実力もないのに出場するなんて…」と叩かれることもしばしばあるようです。
しかし、21世紀枠だといってもすぐ負けるというわけではありません。
過去には強豪校を倒してベスト4までいった学校もあります。(2009年大会の利府高校)
明治神宮大会枠
1枠のみ選出されます。
センバツ前年11月に行われる明治神宮大会優勝校が所属する地域に与えられる枠となります。
優勝校ではなく、所属する地域ということがポイントですね。
最後に
いかがでしたか?21世紀枠の基準などがわかって、少し、春の甲子園通になれたのではないでしょうか。
個人的には、21世紀枠の選考基準はおもしろいものが多く、毎年注目していますが、春の甲子園は、ただ強いだけを基準にしていないことがいいところですね。