子供の咳が止まらない、風邪薬も全く効果がない!
そんな時は、百日咳かもしれません。
百日咳は、初期症状だけではお医者さんでも風邪との見分けが難しい病気です。
具体的にどんな症状が起こるのでしょうか。
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百日咳とは
名前だけは聞いたことがあるのに、実際にどんな病気なのかいまいちわからない、そんな方は多いのではないでしょうか。
百日咳は、風邪の症状によく似ているので初期症状では気付きにくいこともあります。
百日咳菌という菌が飛沫感染によって体内に入り込み、感染から1、2週間すると熱は出ないのに咳がひどくなってしまい、嘔吐してしまいます。
これが、一歳未満の子供に感染した場合は、咳による呼吸困難でチアノーゼが見られる場合もあります。
また、百日咳は症状がひどい場合は命に係わる可能性もありますので、とても怖い病気です。
この百日咳の予防接種(4種混合ワクチン)は3ヶ月くらいの時に受けることができますので、忘れずに接種してくださいね。
※ワクチン接種により、百日せきの罹患リスクを80~85%程度減らすことが出来ると報告されています。
1期:初回接種については生後3ヵ月~12ヵ月の期間に20~56日までの間隔をおいて3回
追加接種については3回目の接種を行ってから6ヵ月以上の間隔(標準的には12ヵ月~18ヵ月の間隔)をおいて1回の接種を行います。
2期:11~12歳の期間に1回の接種を行います。
また、百日咳はワクチンを接種してもワクチンの免疫力が10年で切れてしまうので、大人も感染します。
症状は子供よりは軽いのが一般的のようですが、感染には十分注意してくださいね。
治療方法と期間
百日咳の治療には菌の繁殖を抑えるために、抗生物質を使うことになります。
これは、病院で診察を受けた後、百日咳と判断された場合に処方されます。
家庭内では、できるだけ咳が出ないように湿度の調整や、部屋の中にある埃を除去して、対策を取り、基本的には絶対安静なるのですが、やはり薬を飲んでいても咳は出ます。
咳が出た場合は体を起こしてあげると多少は楽になりますので、やってみてください。
また、食事の最中にも咳が出てしまい、嘔吐する可能性がありますので、食事の量は少なめにして、お腹いっぱいの状態にしないようにしましょう。
また、嘔吐による窒息の可能性を考えて柔らかいものを食べさせてあげましょう。
この百日咳ですが、酷い咳が続く期間はおよそ3週間程です。
そして、百日咳の完治までには2、3ヶ月はかかります。
他者に感染するので、完治までは自宅で安静にする必要がありますので、子供が感染した場合は家族も感染予防をしなければいけませんので、注意が必要です。
入院させる必要があるの?
基本的に、百日咳で入院することは稀ではありますが、小さい子供にとって大きな負担がかかりますので、体力の低下が考えられます。
何故なら、百日咳は夜になると必ず悪化するからです。
咳は、眠る瞬間に酷くなってしまう傾向があり、そのため睡眠不足に陥ってしまうのです。
喘息なども、夜になると悪化しますよね。
睡眠不足が何日も続くと、体力はなくなりますので回復どころから悪化する道に進むこともあります。
また、家族も毎晩不眠に陥りますので精神的にも肉体的にも辛い状況になりますから、免疫力の低下で百日咳に感染する可能性が高まります。
あまりにひどい場合は小児科で入院できる場所を探してみましょう。
更に、百日咳に感染したのが赤ちゃんだった場合は、直ぐに病院に行きましょう。
一歳未満の赤ちゃんが百日咳に感染した場合、肺炎になるリスクが高まります。
肺炎で亡くなる場合もありますので、やはり早期の治療を心がけてくださいね
まとめ
百日咳で咳が長引くのは子供にとってはとても辛いものですよね。
また、そんな子供をそばで見ていると、親は本当に心配ですよね。
百日咳の予防には、手洗いとうがいが効果的と言われています
皆さんも、百日咳には十分に気をつけて下さいね。