夏が近づいてくると、天気予報と共に、「夏日、真夏日、猛暑日」というワードを聞きますね。
聞くだけで「今日も暑いのか」とうんざりする…というイメージはあるけど、それぞれの言葉の意味はよくわからないという人もいるのではないでしょうか。
夏日なのに、真夏日だね!なんてとんちんかんなこと言わないように
夏の暑さにまつわる用語をチェックしておきましょう。
関連サイト日焼けで寝れない程の痛みを緩和するおすすめ対処法や服装は? 関連サイト紫外線対策はお早めに!日焼け止めの選び方と塗り方 関連サイト赤ちゃんの紫外線対策はいつから?散歩の時に日焼け止めは必要?目次
夏日 真夏日 猛暑日それぞれの特徴は?
夏日、真夏日、猛暑日はそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれを具体的に見て行きましょう。
夏日
最高気温が25℃以上となる日のことを夏日といいます。
歴代で一番夏日が多かったのは2013年で129日でした。
大体一年の3分の1が25℃以上あったことになりますね。
25℃以上の日というのは、近年増加傾向にあります。これは、都市化やヒートアイランド現象による気温の上昇が原因だといわれています。
ヒートアイランド現象とは、都市部でよくみられる現象で、コンクリートやビルが熱を吸収や、クーラーの室外機などの人工的な熱の放出で気温が高くなることをいいます。
また、反対に最低気温が0℃未満を表す「冬日」は減少傾向にあります。
真夏日
真夏日とは、最高気温が30℃以上の日のことをいいます。
大体1年のうちで50日前後あります。歴代で一番多かった年は2010年で66日となっています。早い年では、4月に記録されることもあり、遅い年では7月下旬まで記録されない年もあります。
ちなみに、一番早かった真夏日は1998年4月13日で、遅いのは1954年月25日となっています。
1954年は、猛暑になりやすいといわれているラニーニャ現象が起こりましたが、冷夏となり、戦後最も国内の平均気温の低い年となりました。
猛暑日
気温が35℃以上の日のことをいいます。ここまで暑くなると、冷たいものがおいしくなりますね。
猛暑日という言葉は2007年に制定されました。それまでは、酷暑日という言葉が使われることもありましたが、正式な用語ではなく、気象用語に酷暑日という言葉はありません。
歴代で一番猛暑日が多かったのは、1994年の群馬県で45日です。連続日数ですと、大分県の22日間が最高となっています。
ちなみに、気象用語に「猛暑」という言葉はありませんが、「猛暑日」はあります。
なんだか、変な感じがしますね。
夏日 真夏日 猛暑日の対策方法
それぞれ気温によって分けられているということがわかりましたね。
朝の天気予報などで、今日は真夏日になりそうですと言われたら、30度以上の気温になるという事ですね。
暑くなってくると熱中症や夏バテに気をつけたいところです。
しっかり対策をして、夏に熱中症や夏バテを予防しましょう。
1)水分のとり方
いくら喉が乾いているからといっても、一気にがぶ飲みをするのはNGです。
水分はこまめに取るようにし、冷たいものの一気飲みも控えましょう。
冷たいものは、意外にも体力を奪ってしまいます。
また、スポーツドリンクは運動の後には最適ですが、日頃から大量に摂取するのはやめましょう。スポーツドリンクには糖分がかなり多く含まれており、糖分の摂りすぎになるリスクもあります。
2)日光に直接当たらない
炎天下の元で活動していると、頭がぼーっとしたり、クラクラしたことがある…という人もいるのでないでしょうか。熱中症の恐れがあり、危険です。
木陰や建物内で適度に休憩しましょう。
3)眠る際のクーラーにも注意
暑い日が続くとついクーラーに頼ってしまいがちですが、長時間クーラーの風に当たるのも避けましょう。身体が冷えすぎてしまい、風邪をひく可能性もあります。
また、みなさんは、扇風機の風に当たりすぎると死亡する可能性があるという話を聞いたことはありませんか?
扇風機の風に当たり続けると、体温がどんどん低下して、やがて最悪の自体に…なんていう都市伝説がありますが、日本が湿度が高いので、そのような現象は起きないといわれています。
しかし、眠るときの扇風機のつけっぱなしは、下痢や腹痛の原因になりますので、注意しましょう。
暑さをあらわすほかの言葉はある?
暑さを表す他の言葉には、なにがあるのでしょうか。
気象用語から造語までいろいろ集めてみました。
①熱帯夜
よく聞く言葉ですね。これは、日本の気象庁の用語で、夜~朝までの最低気温が25℃以上の日のことをいいます。
よく、「暑くてムシムシして眠れない!」という日がありますよね。
あれがまさに熱帯夜です。
②炎暑
真夏のはなだしい暑さのことをいいます。漢字からしてかなり暑そうですね…。
③激暑
異常気象レベルの暑さのことをいいます。激暑の原因はダイポールド現象というものが関係しており、これは4,5年に一度起こるとされています。この現象がインド洋で発生すると、激暑となるそうです。
最後に
夏の暑さにもさまざまな種類がありますね。
ヒートアイランド現象やヒートフラックス現象など、本当に地球環境は待ったなしの状態なのかもしれませんね。
暑い日ほど冷たいものが美味しく、水遊びが楽しいですが、環境のこともしっかりと考えていきたいものですね。