ノロウィルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、1年中発生していますが特に冬期に流行します。
11月から発生件数が増えはじめ翌年1月頃ピークになるので注意が必要です。
今年は新型のノロウィルスが発見されています。もし感染してしまった場合は潜伏期間はどれぐらいあるのでしょう。ノロウィルスに感染した時の症状などをチェックしてみましょう。
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ノロウィルスに感染してから発症までの時間は24~48時間です。
体内に抗体がある場合は感染しても発症しないか、軽い風邪の症状で済むことがあります。
ノロウィルスが口から体内に入ることで感染しますが、感染経路は大きく分けて①経口感染、②接触感染、③飛沫感染、④空気感染の4つがあります。
ノロウィルスに汚染された食べ物を食べて発症する①経口感染のほかは、患者の排泄物や嘔吐物の中のウィルスが人の手を経緯して口の中に入ることで感染します。
ノロウィルスが流行中に学校や病院など人が多く集まる場所に出かけた場合は、感染する可能性があります。
出かける時はマスクをして、帰宅後はノロウィルスの症状が出ないか注意するとともに、手洗いを念入りにしたり食事を作る器具なども消毒しておきましょう。
ノロウィルスの症状は?
おなかの風邪ともいわれているノロウィルスは感染1~2日後に嘔吐、下痢、腹痛が始まります。発熱の症状は少なく、38度以下か熱が出ないこともあります。
発症すると激しい嘔吐や下痢を1日に10回以上繰り返すことがあります。1~2日で自然に症状はおさまりますが、ウィルスの排出は1週間ぐらい続きます。
ノロウィルスの感染は、上記のような症状や周囲の感染状況から総合的に診断されます。
医師が必要と認めた場合に「ノロウィルス抗体検査」という検査キットを使うことがありますが、このキットは感染していないことを確かめることはできません。
ノロウィルスに感染していると診断されても、抗ウィルス剤はありません。また症状も1~2日で収まる、ことも多く検査結果が出たころには症状がなくなっていることも多いでしょう。
ノロウィルスに感染した場合、嘔吐や下痢などで脱水症状を起こす危険があります。
こまめに水分補給をしましょう。また下痢は体内の病原菌を排出しようとして起こっています。辛そうだからと下痢止めを飲ますのは避けましょう。
小さいお子さんで水分補給もままならない時は、必ず病院で対処してもらいましょう。
ノロウィルスの新型が発生した場合
2014年3月にG2・17と呼ばれる遺伝子型のノロウィルスが確認され、2014年夏から2015年春以降も検出されています。
新型ウィルスだから感染したら危険?と思うかもしれませんね。
ですが、新型ノロウィルスだからといって、今までの型より重症化しやすいというわけではありませんので、その点は心配しなくて大丈夫です。
ですが、大半の人はこの新型ノロウィルスに感染した経験がなく、抗体を持っていません。そのため一度流行ってしまうと大流行する恐れがあります。
大流行を防ぐには一人ひとりの感染防止策が重要になりますね。流行になる前に、まずは予防から始めましょう。
まとめ
今年は新型のノロウィルスが確認されているので、大流行が心配です。流行を防ぐためにも日頃から手洗いや感染の予防に気を付けていきましょう。