2017年6月からハガキ、定形外郵便物、ゆうメールの価格改定が行われました。
郵便の値上げは2014年行われた50円→52円以来の値上げは、消費税増税に伴ってのものでしたが、それ以外での値上げは1994年以来の約23年ぶりとなります。
ハガキの値上げと聞いて気になるのは、そろそろ準備を始める人もいるかもしれません。そう、年賀状ですね。
「年賀状の値段も上がるの?」、「今手元にあるハガキは使えるの?」そんな疑問に答えます!
関連サイト年賀状の返信はいつまでにするのがマナー?例文やハガキ種類などを知りたい。 関連サイト郵便局の年賀状印刷は宛名も印刷してもらえる?! 関連サイト喪中はがきで知っておくべきマナーや送る時期などお知らせします。目次
ハガキ料金の値上がりの年賀状への影響
ハガキの料金は値上がりしましたが、年賀状はどうなるのでしょうか。
年賀状についてですが、2018年の年賀状は52円のまま据え置きであることが郵便局ホームページで告知されています。普段はがきを出すことは少なくても年賀状だけは出すという方も一安心ですね。
年賀状を出すとき、自分でオリジナルのものを作成する人もいるかと思います。自分で作るとデザインなどが自由にできて楽しいですが、このような自家製の年賀はがきはどうなるのでしょうか。
自家製のものであっても、12月15日から1月7日の間に見やすく「年賀」と書いて投函すれば52円で送ることができます。また、使うことはほぼなさそうですが、去年の年賀はがきを使って出す場合も同じように52円で大丈夫です。
普通のハガキが値上がりしていても年賀状だけは据え置きという事は、年々減っている年賀状の売り上げが影響しているのかもしれませんね。
年賀状は戦後、1940年に初めて発売されました。当時の発行枚数は1億8000万枚です。その後の人口の増加に合わせ、1964年には10億枚、1973年には20億枚を発行しています。1977年にプリントゴッコが発売されたのをきっかけに、枚数は順調に増加。2003年には約44億5000万枚を発行しピークを迎えたものの、その後徐々に発行枚数売り上げとともに激減、2017年には25億8000万枚にまで減少しています。
2007年にiphoneが発売されたことで一気に携帯メールが増えたし、LINEラインなどで簡単にメッセージを交わせることができるようになったので、年賀状を出さない世代が増えたのが原因かもしれませんね。
2018年年賀状での注意ポイント
2018年の年賀状は52円で据え置きですが、年賀状を出すにあたって、注意ポイントがあります。
それは必ず2018年1月7日までに投函することです。
1月8日以降に出すものに関しては、年賀ハガキであっても差額の10円がかかります。
「懸賞に応募するから年賀状を買いだめしよう!」とお考えの人!残念ながら10円切手を余分に貼る手間があるため、最初から62円ハガキを買ったほうがいいかもしれません。
切手料金が足りない時多い時はどうなる?
今現在手元にあるハガキや切手は、どのように扱えばよいのでしょうか?また、金額が多いときの差額は戻ってくるのでしょうか?まとめてみました。
手持ちの旧料金の切手やハガキは使える?
使えます!しかし、ハガキを出す場合は、差額分の切手を貼らなければなりません。
52円はがきを62円のものに交換してもらえる?
交換してもらえます。郵便局の窓口で新料金との差額+手数料(5円)を支払えば、新料金のものに交換可能です。10円分追加するのに5円払うのは割高な気がしますね。貼る手間が5円なら差額の切手を購入して、自分で貼った方がいい気がしますね。10円切手はコンビニでも売っています。
切手を多く貼りすぎたら差額は戻ってくる?
手続きをすれば取り戻すことができます。1年以内に差し出したもののみが対象で、郵便物を出した人が本人確認できる資料と郵便物を窓口に差し出し、多く貼った旨を伝えればOKです。
以前は現金で返金されたようですが、平成24年に改定があり、1000円以上の返金には切手またははがきのみの返還となっています。理由としては、わざと多めに貼り、切手の換金目的をもくろむ人が増えたからだそうです。
金額が足りなかったらどうなる?
郵便料金が足りない場合は、差出人に戻されるか、受取人に請求がいくことになります。数十円かもしれませんが、相手に払わせるのは失礼ですので、不安な場合は郵便物を出す前に窓口で確認しましょう。
最後に
年賀状のルーツは古く、年初に手紙をしたためる風習は平安時代から日本にありました。当時は文字を書ける人も少なく一般には広まらなかったそうですが、明治時代に郵便制度が始まってからは市民の間に爆発的に広がっていきました。
特に元旦の消印は人気があり、民衆は元旦の消印を押してもらおうと、年の暮れに年賀状を出したものです。その頃の消印は手押しだったため、郵便職員はそれこそ不眠不休で消印を押し続けたそうです。
そんな年賀状の発行部数が減っているのはなんだが寂しいですね。
メールやLINEの年が変わる瞬間にメッセージを送れるリアル感もいいですが、手書きメッセージの入った年賀ハガキもうれしいですよね。いつまでも風習として残ってほしいものです。